設置10年後には、売電価格が下がるが、電力買取は継続
太陽光発電システムを設置されているご家庭では関心深い、固定価格買取制度(FIT制度)。
10kW未満の家庭用では、発電した余剰電力を沖縄電力が固定単価で10年間買い取ってくれる制度です。
通常の従量電灯では、電気を使う(買う)と、一般家庭でおよそ30円/kWh程度電気代が掛かっています。
※沖縄電力│電気料金単価表
太陽光の普及当初は、普及を促進するために40円/kWhを超える時代もあり、高い金額で買い取っていた時代もありました。
経済的に余裕のある方は、売電のメリットを見据えて、高い設備費でも太陽光発電を導入していました。
ちなみに現代では売電価格も普及当初よりは下がっては来ましたが、設備費も安くなり、パネルの性能は向上しています。
設置後10年間の売電期間終了後には、売電メリットはどうなるのか注目を集めていた中、先日発表された沖縄電力の買取価格は、
7.5円/kWhで買い取ると発表されました。
既に、太陽光設備を設置されて、売電メリットを享受されているご家庭にとっては、10年後に売電価格が大きく下がってしまうことになるので、少々残念なお知らせとも言えますが、そもそもFIT後は買い取らないのでは、という推測もありましたので、買取が継続されるだけマシなのかもしれませんね。
自家発電、自家消費の時代へ
『7.5円/kWhなんて、安すぎる』
そんな声も多いでしょうが、沖縄電力も全国の大手電力会社の価格に倣った形です。(四国電力などは7円/kWh)
おそらく新電力の会社などが、沖電よりも高い金額で買い取りますよ、と発表してくると思われますが、それでも10円/kWhを超える金額で買い取ってくれる新電力はなかなか出てこないでしょう。
先に示した通り、日常で買う電力が30円/kWhほど掛かるのですから、せっかく自分で創った電力は売るよりも自分で消費した方がトク、ということになります。
つまり、昼間に発電した余剰分の電力は、売らずに貯めておいて、夜に使ったほうがいい、という話になります。
そこで活躍してくれるのが、蓄電システム(蓄電池)になります。
太陽光と連動した蓄電システムを導入すれば、昼間太陽光で発電した電力を貯めつつ、夜に貯めた電力を使うことができるので、電気代も安くなります。
蓄電池には容量がありますので、蓄電容量以上の余剰分に関しては売電に回すこともできます。
また、停電時などの災害時にも大きく活躍してくれます。
沖縄では台風で停電が起こるリスクが高い地域です。
昨秋の台風24号、25号の停電時には、トーラスのお客様で蓄電池をお持ちのお客様が「蓄電池の価値を改めて確認できた」との喜びの声もありました。
国も蓄電池普及に後押し
国策としても、地球温暖化の原因となる火力発電による二酸化炭素排出を減らすために、再生可能エネルギーの普及や、災害時の対応策の一環として蓄電システムの導入の補助金を準備しています。
トーラスでは、補助金対象の蓄電システムをご用意しているとともに、補助金申請代行窓口となっておりますので、関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
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