『恩納村Save The Coralプロジェクト』とは
2018年7月に「サンゴの村」宣言をした恩納村
恩納村は、風光明媚な自然環境に恵まれ、国内有数の観光リゾート地です。
サンゴとサンゴ礁は、漁業や環境業の重要な資源であり、宝物です。
世界にはおよそ800種類ものサンゴが生息しており、
そのうち200種類ほどが沖縄の海で確認されています。
サンゴが豊かな生態系を支える役割を担っているのです。
しかし、マイクロプラスチックや漂流ごみがサンゴを始め、
海の生き物に大きな影響を与えていることが懸念されています。
そこで、恩納村では、村民一人一人の自然環境に対する意識の向上を図り、
豊かな自然環境の保全と育成を行い、地域資源を生かした恩納ブランドの確立に向け
「サンゴの村宣言」プロジェクト〜世界一サンゴにやさしい村〜に取り組んでいます。
毎年3月5日(サンゴ)に豊かな恩納村の自然環境を守る活動のひとつとして
ビーチクリーンやサンゴの植え付け、赤土流失防止のため、桜やイッペーなどの苗木を植樹するのが
『恩納村Save The Coralプロジェクト』になります。
また、サンゴについての理解を深めるため、
サンゴとサンゴ礁の保全に取り組む村や関係団体の活動などをご紹介する
恩納村博物館にて「恩納村のサンゴ保全活動」の企画展が開催されています。
出発式
恩納村 村長 長浜 善巳(ナガハマ ヨシミ) https://www.vill.onna.okinawa.jp/sp/index.php |
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恩納村商工会 会長 平安名 盛智(ヘンナ モリトモ) https://www.onnanavi.jp/ |
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一般社団法人 サンゴ保全協会 代表理事 山城 正已 (ヤマシロ マサミ) https://sea-growth-okinawa.com/ |
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チーム美らサンゴ 代表 畑 貴喜(ハタ タカヨシ) https://www.tyurasango.com/ |
恩納村 村長 長浜 善巳(ナガハマ ヨシミ) https://www.vill.onna.okinawa.jp/sp/index.php |
恩納村商工会 会長 平安名 盛智(ヘンナ モリトモ) https://www.onnanavi.jp/ |
一般社団法人 サンゴ保全協会 代表理事 山城 正已 (ヤマシロ マサミ) https://sea-growth-okinawa.com/ |
チーム美らサンゴ 代表 畑 貴喜(ハタ タカヨシ) https://www.tyurasango.com/ |
長浜村長は開会の挨拶で「認知度は上がっているが、村民の参加がまだ少ない。来年は地域への呼びかけに力を入れたい」と話していました。
サンゴ保全協会の山城代表は「これまでに2千本の以上のサンゴを植えてきて、5センチほどのミドリイシは、6年かけて約20センチに成長。プロジェクトの継続に向け、植え付け技術を若手にに引き継ぎたい」と今後の活動継続に意欲を示しました。
恩納村の環境保全への取り組みは、村内だけでなく、県外からも参加者が集まるほど、恩納村の海・沖縄の海を守ろう・戻そうと活動の輪が広がっています。
県内外から総勢280名
村内3箇所で実施された今回のイベント
ビーチクリーンには210名
グリーンクリーンには40名
サンゴ苗植え付けには40名
恩納村によると、20以上の企業・団体が参加しており、総勢280名の参加があったとのこと。
サンゴ苗の植え付けは恩納村漁協組合、サンゴ保全協会、恩納村マリンレジャー協会が
350本のサンゴ苗を植え付けてきました。
トーラスはビーチクリーンとグリーンクリーン活動に参加してきました。
久良波海岸でのビーチクリーンでは、210名参加し
ゴミ回収総量は5.8トンにもなりました。
宇加地区では赤土流失防止でサクラの苗木40本とイッペイの苗木80本を植樹してきました。
サンゴ苗の植え付け
サンゴ苗の植え付けは、地元ダイビングショップと一般社団法人サンゴ保全協会にて行われました。
美しく広がったサンゴと、その間を泳ぎ回る色とりどりの魚たち
多くの方がそんな写真や映像を見て「沖縄の海」をイメージされるのではないでしょうか。
しかし、現在のサンゴは危険な状態にあります。
1997年に世界規模で起こったサンゴの白化現象
海水温上昇や海洋汚染などが要因とされていますが、私たちの意識によって解決していけるものも多くあります。
恩納村では、全国の先駆けとなる約20年前から恩納村漁業協同組合にてサンゴの養殖と植付けが始められました。
前例がなく、試行錯誤を続け生存率を上げることに成功しました。
サンゴ礁は多様な生きものたちのすみかであるとともに、
漁業や環境の資源としても有用で、私たちの生活を支えてくれる大切な存在です。
サンゴ礁の保全は、サンゴを増やす直接的な活動だけでなく、
地域全体の環境を守るための行動を取ることが必要であると考えます。
ビーチクリーン
青い海、白い砂浜
沖縄の豊かな自然を守る
恩納村をはじめ、周囲を海で囲まれ沖縄
綺麗に見える砂浜も、海岸線も、よく見るとごみが漂着しているのがわかります。
海洋ごみで多いのが、ペットボトルやビニール袋、空き缶や空き瓶など
私たちが普段使っているものがほとんどです。
漂着したごみは景観を損ねるだけではなく、エサと間違えて生きものが食べてしまい
生態系に影響をおよぼしてしまいます。
「海洋プラスチック問題」と聞いたことはありませんか。
一度流出したプラスチックごみは、波や紫外線などの影響をうけ、やがて小さなプラスチックの粒子になります。
5mm以下になったプラスチックを「マイクロプラスチック」と呼ばれ、
どんなに細かくなっても自然分解することなく、数百年間以上もの間、自然界に残り続けると考えられています。
「海洋プラスチック」の問題は、ごみの廃棄やリサイクルの面だけでなく
自然そのものへの影響も深刻です。
ごみを拾う前に、ごみを出さない対策も一緒に考えて行きましょう。
グリーンクリーン
「赤土」とは、沖縄県の土壌の約7割を占める赤色系の特殊土壌のことをいいます。
赤土が河川を通じて周辺海域に流出してしまうと
粒子が細かい赤土は、なかなか沈殿しなく、
長時間にわたって海中をただよい海を濁らせます。
海が濁ると光が遮られてしまい、サンゴや海藻が光合成が行えなく生きていけなくなってしまいます。
そうなるとサンゴをすみかとしている生きものや、
海藻を食べる生きのもなど、海の生態系に影響が出てきてしまいます。
水産業・環境業に悪影響が出ると、沖縄県において重大な問題となっています。
また、一度流出した赤土は、風や波が強くなると、再び舞い上がり海中を漂い生態系を壊してしまいます。
グリーンベルト(植生態)
裸地や畑の周辺、斜面の下側などに、樹木や草木などの植物を帯状に植えることにより、
水の流れを弱めたり、濁水中の土粒子を捕捉し、赤土等の流出を防ぐ対策方法です。
今回宇加地区の水場近くの裸地になっていた場所に
赤土流出防止として桜とイッペーの苗木を植樹してきました。
トーラスでは、環境問題に取り組む活動として、恩納村や沖縄県内外の企業と地元関係者の協力のもと、サンゴ保全活動『チーム美らサンゴ』や沖縄のごみ問題などの、環境問題の改善を目指す『ちりひるゆんプロジェクト』など、企業方針である『人と自然の調和』のもと、地域の環境改善や持続可能な社会を後押ししつつ、メリットが増える仕組みづくりのお手伝いをしていきたいと考えております。
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