発行日: 2024年3月20日

OKINAWA SDGsプロジェクト(OSP)とは

OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)は、沖縄の課題を解決するコミュニティです。2020年に16社からスタートし、2023年現在70社を超えるパートナーが参加しています。

「沖縄らしい幸せな経済と社会の実現」を目指した課題解決のためのコミュニティであり、課題解決のために、プロジェクトや事業を生み出し続けるプラットフォームです。

年に3回のパートナー企業向けのカンファレンス、年に2回のパートナー企業でのコミュニティイベント、年に1回の年次フォーラムを基本の活動とし、多種多様なスピンオフイベントを開催しながら活動しています。

OKINAWA SDGsプロジェクト

OKINAWA SDGsプロジェクト(OSP)とは

OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)は、沖縄の課題を解決するコミュニティです。2020年に16社からスタートし、2023年現在70社を超えるパートナーが参加しています。

「沖縄らしい幸せな経済と社会の実現」を目指した課題解決のためのコミュニティであり、課題解決のために、プロジェクトや事業を生み出し続けるプラットフォームです。

年に3回のパートナー企業向けのカンファレンス、年に2回のパートナー企業でのコミュニティイベント、年に1回の年次フォーラムを基本の活動とし、多種多様なスピンオフイベントを開催しながら活動しています。

OKINAWA SDGsプロジェクト

誰かの課題ではなく、誰かが解決するのではなく
「わたしたちの課題を、わたしたちが解決する」

今年で4回目の開催となるOSP。

4年目の今だからこそ考える「課題解決」そのものの定義や、参加者の皆さんへの投げかけを
「わたしたちの課題をわたしたちが解決する」というテーマに込めて、開催されました。

【主催】
OKINAWA SDGs プロジェクト
(事務局:うむさんラボ 琉球新報社
【後援】
沖縄県教育委員会

4回目となるフォーラムでは、
ギャラリー展示から登壇まで、幅広く学生から企業・団体の活動が紹介され、話を聞くことができました。

今回は掲載するのは、3Fホールで行われた講演から3つ、少ないですが紹介したいと思います。

誰かの課題ではなく、誰かが解決するのではなく
「わたしたちの課題を、わたしたちが解決する」

今年で4回目の開催となるOSP。

4年目の今だからこそ考える「課題解決」そのものの定義や、参加者の皆さんへの投げかけを
「わたしたちの課題をわたしたちが解決する」というテーマに込めて、開催されました。

4回目となるフォーラムでは、
ギャラリー展示から登壇まで、幅広く学生から企業・団体の活動が紹介され、話を聞くことができました。

今回は掲載するのは、3Fホールで行われた講演から3つ、少ないですが紹介したいと思います。

恩納村赤土等流出防止対策地域協議会

恩納村役場 農林水産課 農業環境コーディネーター 桐野 龍

最初に紹介するのは恩納村の活動になります。
恩納村は観光地としての認知度も高く、訪れる観光客も多いのですが、
旅行満足度調査をおこなったところ「海が濁ってる」「ビーチにゴミが落ちている」など、
海の評価がワースト1位だったとのこと。

恩納村は「サンゴの村宣言 ~世界一サンゴと人にやさしい村~」と村をあげ観光資源であるサンゴ・海を守る活動を行い、サンゴの養殖や植え付けだけでなく、山や畑からの赤土流出を抑える取り組みとしてベチバーの植え付けを始めました。今回はこの「ベチバー」についての話になります。

ベチバーとは

インド原産のイネ科の多年生植物。
草は2〜3mにもなり、複数がまとまって大きな株を形成するため、ススキによく似ています。
増やす方法は、種ができないので株分けにより増殖します。

ベチバーは穂が出て種子形成されますが、発芽能力がないため、雑草化の心配がなく、トラクターで踏んでも再生するほど生命力が強く、病害虫も入りにくく栽培が容易な特徴をもっているので、赤土流出防止対策のグリーンベルトとして活用されています。

さらに、畑内に敷き草としても活用することで赤土流出防止対策となり、グリーンベルトの効果と合わせると大きな流出削減となります。

ベチバーの2次活用

ベチバーの2次活用も進んでいます。
しめ縄や網・袋・リースのようなクラフト商品など様々な商品化が進められています。

地域の伝統文化として親しまれている「綱引き」の原料としてベチバーを使ったり、
ホテルや学校・イベントなどでベチバーのワークショップを行ったり
農家だけでなく、いろいろな人の手をかり、広がり、循環できる取り組みとなっています。

そして、沖縄県立球陽高等学校の生徒による「ベチバーを使った納豆づくりの研究」も進んでいます。

まだまだ改良の余地があり、納得いく商品となるまでには時間がかかりそうです。

ベチバーを使った取り組みが広がることで、農業・漁業・観光業・加工業など、すべてが繋がり循環する。

持続可能な社会の先駆けとなりうる恩納村の取り組み
気づいたことから、出来ることからはじめて行きましょう。

恩納村赤土等流出防止対策地域協議会

恩納村役場 農林水産課 農業環境コーディネーター 桐野 龍

最初に紹介するのは恩納村の活動になります。
恩納村は観光地としての認知度も高く、訪れる観光客も多いのですが、
旅行満足度調査をおこなったところ「海が濁ってる」「ビーチにゴミが落ちている」など、
海の評価がワースト1位だったとのこと。

恩納村は「サンゴの村宣言 ~世界一サンゴと人にやさしい村~」と村をあげ観光資源であるサンゴ・海を守る活動を行い、サンゴの養殖や植え付けだけでなく、山や畑からの赤土流出を抑える取り組みとしてベチバーの植え付けを始めました。今回はこの「ベチバー」についての話になります。

ベチバーとは

インド原産のイネ科の多年生植物。
草は2〜3mにもなり、複数がまとまって大きな株を形成するため、ススキによく似ています。
増やす方法は、種ができないので株分けにより増殖します。

ベチバーは穂が出て種子形成されますが、発芽能力がないため、雑草化の心配がなく、トラクターで踏んでも再生するほど生命力が強く、病害虫も入りにくく栽培が容易な特徴をもっているので、赤土流出防止対策のグリーンベルトとして活用されています。

さらに、畑内に敷き草としても活用することで赤土流出防止対策となり、グリーンベルトの効果と合わせると大きな流出削減となります。


ベチバーの2次活用

ベチバーの2次活用も進んでいます。
しめ縄や網・袋・リースのようなクラフト商品など様々な商品化が進められています。

地域の伝統文化として親しまれている「綱引き」の原料としてベチバーを使ったり、
ホテルや学校・イベントなどでベチバーのワークショップを行ったり
農家だけでなく、いろいろな人の手をかり、広がり、循環できる取り組みとなっています。

そして、沖縄県立球陽高等学校の生徒による「ベチバーを使った納豆づくりの研究」も進んでいます。

まだまだ改良の余地があり、納得いく商品となるまでには時間がかかりそうです。

ベチバーを使った取り組みが広がることで、農業・漁業・観光業・加工業など、すべてが繋がり循環する。

持続可能な社会の先駆けとなりうる恩納村の取り組み
気づいたことから、出来ることからはじめて行きましょう。

Okaraokara

次に紹介するのは、以前Be Kind OKINAWで取材した「Okaraokara
”Pick UP プロジェクトのご紹介”で登壇していました!

廃棄される「おから」から「食べられるスプーン」”おからスプーン(Pacoon パクーン)”を商品化、
販売を大学在校中に学問との両立しながら活動していました。

卒業後は本格的に活動を進めていくと、取材してから約2年経ちました。

その後もOkaraokaraの活用は続いており、
今は「島おからミート」に挑戦中とのこと。

詳しくは、後日Be Kind OKINAWAで取材してきます。

Okaraokaraホームページ

Okaraokara

次に紹介するのは、以前Be Kind OKINAWで取材した「Okaraokara
”Pick UP プロジェクトのご紹介”で登壇していました!

廃棄される「おから」から「食べられるスプーン」”おからスプーン(Pacoon パクーン)”を商品化、
販売を大学在校中に学問との両立しながら活動していました。

卒業後は本格的に活動を進めていくと、取材してから約2年経ちました。

その後もOkaraokaraの活用は続いており、
今は「島おからミート」に挑戦中とのこと。


詳しくは、後日Be Kind OKINAWAで取材してきます。

Okaraokaraホームページ

「Never again」×「命どぅ宝」
ルワンダと沖縄から世界 伝えたい 平和の思い

最後に紹介するのが、県内の学生たち有志が中心となり、講演に出ていただけることとなったムガベ氏です。

ルワンダ大虐殺の生存者・キガリ虐殺記念館ガイド
クロード・ムガベ氏(Claude Mugabe)
Kigali Genocide Memorial・公式サイト

ムガベ氏と学生たちの出会いは、県内でルワンダ産のコーヒー豆を使いカフェを営む山田果凛さんの活動がきっかけとなりました。

山田果凛さんは、ルワンダでの活動の際にムガベ氏と知り合い、
ムガベ氏が沖縄や沖縄戦に関心があることを知り、来沖を実現させようと周囲に働きかけていました。

その活動に賛同した学生たちが、友人・知人を通じて知り合ったのです。

学生たちは、告知や運営の事前調整など、不慣れなことにも挑戦し、平和の発信に意欲を燃やしていました。

来沖したムガベ氏が糸満市の平和祈念公園を学生たちのガイドのもと訪れ時のこと
「平和の礎には加害者・被害者どちらも名前が書かれていて、沖縄の人々に敬意の念を抱いた。
沖縄とルワンダは遠いけど、館内では世界各地での紛争の情報も展示して共有していた事に感動した。
すぐにルワンダの仲間にも話し、みんな感謝して感動していた。」
と、平和祈念公園での思いを話してくれました。

1994 年に起きたルワンダ大虐殺で父や妹が犠牲になり、ルワンダの首都・キガリ市にある虐殺記念館で、自身の経験から平和を訴え続けているムガベ氏

戦争・内戦・虐殺 どんな理由があろうと、人の命を人の手で殺めることはあってはならない。
当事者ではないから、嫌な思いをしたくないから目を背け、見て見ぬふりをする。
今平和ならそれでいいのでしょうか。
「本当の平和」とは、歴史に学び、悲劇を繰り返さないためにどうするか考え、行動する。
「戦争はあってはならない」と理解することから始まるのかもしれません。

クロストーク
ムガベ氏×山田果凜氏×島洋子氏

講演の後半には、ムガベ氏と山田果凜氏と島洋子氏の3名でのクロストークが行われました。

大阪大学人間科学部・株式会社Familic
山田果凜氏(Yamada Karin)
OCSI読谷校出身。「一杯のコーヒーから開く 社会貢献のトビラ」をコンセプトに、ルワンダ産のフェアトレードのコーヒーを扱う「Tobira Cafe」を運営。

琉球新報社 取締役統合編集局長
島洋子氏(Shima Yoko)
米軍基地が沖縄経済の発展を阻害している側面を明らかにした連載「ひずみの構造―基地と沖縄経済」で、2011年「平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞」を受賞。

ムガベ氏は大虐殺の要因の一つとしてメディアの影響が大きいと語っていました。
「メディアが思考誘導している?」考えたくないですが、現実なのです。
情報社会の今、様々な情報がSNSを通じて手に入り、また発信できる世の中です。
メディアだけでなく、個人もまた情報発信をできる現代だからこそ
不確かな情報を鵜呑みにせず、自分で判断し、正しい情報を見極めることが必要です。

平和な世界の実現は不可能ではありません。
しかし、平和であるためには、1人ひとりの心が平和になる必要があります。
基本的な欲求が満たされていないと、人は安易に争いの行動を起こしてしまいます。

ただ平和を守るのではなく、満たされない欲求を解決する。
空腹や安全など、根本的な部分の解決を一番に考える必要があります。

感情・心のコントロールは難しいですが、不可能ではありません。
ネガティブな気持ちになった時ほど、落ち着き、頭、心、そして手をコントロールしましょう。
人は特に心と手が連動しているので、そんな時ほど、手を取り合う事を忘れてはいけません。

【Be kind, love yourself】

『平和はあなたの心にあります』

私たち一人ひとりができること、それは心の平和を保つこと
それが世界の平和につながると信じましょう。

「Never again」×「命どぅ宝」
ルワンダと沖縄から世界 伝えたい 平和の思い

最後に紹介するのが、県内の学生たち有志が中心となり、講演に出ていただけることとなったムガベ氏です。

ルワンダ大虐殺の生存者・キガリ虐殺記念館ガイド
クロード・ムガベ氏(Claude Mugabe)
Kigali Genocide Memorial・公式サイト

ムガベ氏と学生たちの出会いは、県内でルワンダ産のコーヒー豆を使いカフェを営む山田果凛さんの活動がきっかけとなりました。

山田果凛さんは、ルワンダでの活動の際にムガベ氏と知り合い、
ムガベ氏が沖縄や沖縄戦に関心があることを知り、来沖を実現させようと周囲に働きかけていました。

その活動に賛同した学生たちが、友人・知人を通じて知り合ったのです。

学生たちは、告知や運営の事前調整など、不慣れなことにも挑戦し、平和の発信に意欲を燃やしていました。

来沖したムガベ氏が糸満市の平和祈念公園を学生たちのガイドのもと訪れ時のこと
「平和の礎には加害者・被害者どちらも名前が書かれていて、沖縄の人々に敬意の念を抱いた。
沖縄とルワンダは遠いけど、館内では世界各地での紛争の情報も展示して共有していた事に感動した。
すぐにルワンダの仲間にも話し、みんな感謝して感動していた。」
と、平和祈念公園での思いを話してくれました。

1994 年に起きたルワンダ大虐殺で父や妹が犠牲になり、ルワンダの首都・キガリ市にある虐殺記念館で、自身の経験から平和を訴え続けているムガベ氏

戦争・内戦・虐殺 どんな理由があろうと、人の命を人の手で殺めることはあってはならない。
当事者ではないから、嫌な思いをしたくないから目を背け、見て見ぬふりをする。
今平和ならそれでいいのでしょうか。
「本当の平和」とは、歴史に学び、悲劇を繰り返さないためにどうするか考え、行動する。
「戦争はあってはならない」と理解することから始まるのかもしれません。

クロストーク
ムガベ氏×山田果凜氏×島洋子氏

講演の後半には、ムガベ氏と山田果凜氏と島洋子氏の3名でのクロストークが行われました。

大阪大学人間科学部・株式会社Familic
山田果凜氏(Yamada Karin)
OCSI読谷校出身。
「一杯のコーヒーから開く 社会貢献のトビラ」を
コンセプトに、ルワンダ産のフェアトレードの
コーヒーを扱う「Tobira Cafe」を運営。

琉球新報社 取締役統合編集局長
島洋子氏(Shima Yoko)
米軍基地が沖縄経済の発展を阻害している側面を
明らかにした連載「ひずみの構造―基地と沖縄経済」で、
2011年「平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞」を受賞。

ムガベ氏は大虐殺の要因の一つとしてメディアの影響が大きいと語っていました。
「メディアが思考誘導している?」考えたくないですが、現実なのです。
情報社会の今、様々な情報がSNSを通じて手に入り、また発信できる世の中です。
メディアだけでなく、個人もまた情報発信をできる現代だからこそ
不確かな情報を鵜呑みにせず、自分で判断し、正しい情報を見極めることが必要です。

平和な世界の実現は不可能ではありません。
しかし、平和であるためには、1人ひとりの心が平和になる必要があります。
基本的な欲求が満たされていないと、人は安易に争いの行動を起こしてしまいます。

ただ平和を守るのではなく、満たされない欲求を解決する。
空腹や安全など、根本的な部分の解決を一番に考える必要があります。

感情・心のコントロールは難しいですが、不可能ではありません。
ネガティブな気持ちになった時ほど、落ち着き、頭、心、そして手をコントロールしましょう。
人は特に心と手が連動しているので、そんな時ほど、手を取り合う事を忘れてはいけません。

【Be kind, love yourself】

『平和はあなたの心にあります』

私たち一人ひとりができること、それは心の平和を保つこと
それが世界の平和につながると信じましょう。

トーラスでは、環境問題に取り組む活動として、恩納村や沖縄県内外の企業と地元関係者の協力のもと、サンゴ保全活動『チーム美らサンゴ』や沖縄のごみ問題などの、環境問題の改善を目指す『ちりひるゆんプロジェクト』など、企業方針である『人と自然の調和』のもと、地域の環境改善や持続可能な社会を後押ししつつ、メリットが増える仕組みづくりのお手伝いをしていきたいと考えております。

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